Girl/ガールの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「Girl/ガール」に投稿された感想・評価

ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
もうひとつの視点、痛みについて
悲しみも、辛さも、喜びもなにもかも押し込めてしまったようなララの表情と、バレエにひたむきに打ち込む姿が、独特の緊張感となって、想像だにしなかったエンディングにつながっていく。
ただ、最後の場面、メトロの地下通路だろうか、歩くララの表情は、どこか吹っ切れたようで清々しい。

ララは、なぜ、あれほどバレエに打ち込んだのだろうか。
きっと心と身体が一致しない不安を、必死で振り払おうとしていたのではないか。
父親や、バレエ学校のコーチ、医者やカウンセラー、周囲の人々が、支えようとすればするほど、ララの心の痛みは募ってしまう。
口では「大丈夫」と言っても、そんなことはなかった。
父親の「自分も時間をかけて男になったんだ」という言葉も、ララの焦燥感を軽くは出来ない。
男性を求めてしまったのも、女性であることを自身で確認したかったからだろうか。

僕たちは、こうしたトランスジェンダーの物語を、恋愛の葛藤といった演出のなかで観ることが多かったように思うが、これほど、心と身体の不一致の痛みにフォーカスしたストーリーは初めてだ。

ナチュラル・ウーマンは、様々な偏見と相対しながら、それを乗り越えて生きようとするトランスジェンダーの物語で、他とは異なる視点だったが、この作品は、更に別の視点でトランスジェンダーを見つめた秀作だ。

多様性という観点で外形的に語られることや、恋愛を介したストーリーで作品化されることが多いテーマだが、こうした刺すような心の痛みを抱える若者がいるのだということを、自分の心に留め置きたいと思った。
新宿テアトル
あかね

あかねの感想・評価

3.0
何があっても味方でいてくれて、思ってくれる絶対的な存在って素敵だなと感じさせられた。

早く変化を見たい為に焦るっていうのはすごいわかるし伝わってきたけど、
そこから派生する行動ひとつひとつがよくわからなかった。
何を思ってどういう目的でこう生きてるんだろうってすごく考えるから、観終わった時に頭がいっぱいで疲れた。
Megmeg

Megmegの感想・評価

3.2
ひょえー
ラストがすごい事になってる。
ヴィクトールって名前と
主人公の子が同じだったので
一瞬彼の実話?と思った。
心臓つかまれるような映画でした
Taiyu

Taiyuの感想・評価

4.6
ものすごく、じっくりと迫りくる感じがするドラマだった。
暖かすぎて、厳しすぎる素敵な人々。
ララが抱える生きづらさは、結局のところ、人が誰もが抱えているある種普遍的な生きづらさ。そんな中でも強く、自分らしく、自分らしさを悩みながら、生きる。
負けない。
BS先行放送。


ラストで一気に血の気が引いた…(比喩じゃない方の意味で)
ラストの主人公の決断に涙!とか書いてあったけど、あれで泣けるのは正直すげえ肝据わってんなと思う。



性同一性障害の女性。
遅咲きのバレリーナで、国内有数のバレエ学校に入学を挑むと、とりあえず練習についていけるかということで仮採用に。
それと同時期ぐらいから体も女性にするためにホルモン治療を行う。


とりあえず早く女性の体になりたい!早くバレエ上手くなりたい!って思いが強くあって、とりあえず無茶苦茶ハードで精神的に余裕もない生活を続けることに。そんな中でも、日々人と接する中で性同一性障害であることによる悩みが後を絶たない。まさに私からしてみれば地獄のような日々。
そういった日々をずっと描く映画。


普通に人付き合いや恋愛をしてみたい!っていう強い思いは個人的には共感しましたね。



この子がねえ…自分の思いを内面に押し込めてしまう性格なのよね…
全部自分で抱えてしまう。
父親(父子家庭です)から散々諭されてようやくポロッと愚痴が出てくる。それを父親が優しく受け止める。この二人の関係性は泣ける。



でも結局…彼女の悩みは癒えなかった。
バッドエンドとまでは言わないけど、彼女は自分自身をどうしようもなく扱い切れなかったという悲しい映画。
たぶん監督は思春期の少女のどうしようもない苦しみを描きたかったのかな。
辛い日々の中にも確かに歓びのある瞬間はあるんだけども…

こういうどうしようもない苦しみを経て、人は大人になって、そうして幸福を追求するのかな。

苦しんでる部分だけを取り出されると、ただただやり切れないです正直。
思春期って独特だからしょうがない、と思うしかない。

描き方が魅力的だから評価が高いのはわかる。
N

Nの感想・評価

3.6
自分がなりたい姿になれていない時、人から見られるのは怖いし、優しい言葉にも安らげない。思春期や若い人が形は違えど抱えているだろう思いが、痛々しく伝わってきた。
美しいな
Masumi

Masumiの感想・評価

4.0
主演の方が、はじめ女性にしか見えず戸惑った。しかし...脱ぐとやっぱり青年なんだなって感じの筋肉質な腕。この絶妙なアンバランスが、性同一性障害の苦悩をリアルに感じさせてくれて、適役の役者がタイミングよく現れた奇跡に拍手👏
何度も何度も、鏡に映るララの身体を見ながら
「もし、自分にある朝男性器がついていたら違和感しかなくてしんどいだろうし、苦しいよなぁ」って、全然LGBTの世界と関わりなく生きてる自分も彼らの苦悩を自分の身に置き換えて感じようとしていた時に、この映画の凄さを思い知った。

※ボランティアで子どもの悩み相談を聞いたしりしていますが、LGBTの悩みを聞くケースも最近増えてます。この映画を見て、彼らの心を想像する練習が出来たことは、有難い体験でした。
リリーのすべても良かったけど、この後の方がより私は衝撃が強かったです。両方見れて良かったです。