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グリーンブックのjuriのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
人種差別がテーマのアカデミー賞受賞作品か..と斜めに構えていた自分が恥ずかしくなるほど面白い!

トニーとドクの性格が見事に陽と陰で可笑しい。わたしはドク寄りのネガティブな性格だから、トニーみたいな人に救われるの分かるなー。根拠なしに自己肯定感高くて、前向きで、いいやつ。

ツアーを回りながら奥さんに向けて書く手紙でトニーが「アメリカがこれほど美しいとは知らなかった」って言うんだけど、この映画を通して監督が言いたいことはそれなのかなあって思った。
田舎の景色も美しいし、ドクがピアノを披露するホールや泊まるホテルの装飾がいちいち洒落てる。
ヨーロッパと比べがちだけど、アメリカの建築もいいね。

道中で2人とも拘留されてしまうんだけど、当たり前だけど南部の警察官にも差別的でない人もいる。
その人はドクに電話することを許可して周りの警官から文句言われるんだけど、すごい勇気だなって感動した。なんていうか、小さいことかもしれないけど私たちにはこういう小さな勇気こそ必要なんだろうなって。先日見た「戦場のピアニスト」で主人公を匿うポーランド人を思い出したな。
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