ブタブタ

グリーンブックのブタブタのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
内容は全く違いながら『ラヴクラフト・カントリー』と同時代のアメリカを舞台とし「人種差別」という同一のテーマが中心にある。
どちらも「グリーンブック」を手に白人支配の、黒人への差別が特に酷い南部アメリカの旅を描く。
ラヴクラフト~が「マジカルニグロ」だとしたらこちらは「白人の救世主」の映画。
スパイク・リー監督は怒ったらしいけど「実話を元に~」と言われたら仕方ない。
当然の様に南部アメリカ人として人種差別主義者だったトニー(ヴィゴ・モーテンセン)がドク(マハーシャラ・アリ)との2ヶ月の旅によって差別意識を改める映画。
と書くと皮肉っぽいけど人を差別しちゃいけないって当たり前の事を映画でやると「欺瞞」とか「甘い」とか「ファンタジー」とか言われる現実の方こそが間違ってる。
無学で粗野な白人と知的で紳士の有名ピアニストの黒人。
バディムービーで二人の珍道中を描く映画として大変面白かった。
マハーシャラ・アリさんは直談判してMCUフェイズ5『BLADE』をやるとか最高。
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