あざらし

グリーンブックのあざらしのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.7
「黒人との仕事に抵抗が?」

これは事実に基づく話だそうです。

1962年ニューヨーク。ナイトクラブではたくさんの人々が集まって来ました。その内、クラブ内で喧嘩が起きます。ボーイのトニーは強く客を殴っておさめます。

トニーはイタリア系で、黒人のことを黒ナスと呼ぶくらい差別をしていました。

ある日、ミュージシャンの運転手の仕事募集に面接に行きますが、そのミュージシャンは黒人だったのです。

8週間もの長い間、2人だけの旅が始まります。

グリーンブックとは黒人が泊まれる宿が書かれた本です。
北部ではまだ黒人差別は緩いですが、南部では差別はとても酷いのです。

トイレも白人と同じものは使えない、試着もできない、1人でで歩くと逮捕される…

黒人である雇い主に全くの敬意なく失礼なトニー。ドクターシャーリーは天才的でとても紳士的。そんな2人の旅です。

黒人差別が根底にあるストーリーですが、とても感じの良い映画なのです。何の気もない何気ない会話なのにクスッと笑ってしまうくらい、心地の良い雰囲気の良い2人の映画です。

「…この世は複雑だ。」
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