325

グリーンブックの325のネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

黒人に対する差別にフォーカスした映画かと思いきや、黒人差別にとどまらず人種や性別、服装、話し方など、あらゆるマイノリティに対する差別・偏見を各所に垣間見る映画。

“If I’m not black enough, and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me Tony, what am I?”と泣きながら訴えるドクター・シャーリーを見て、胸が苦しくなった。一般的な概念に当てはまらない自分は何者なのか。カテゴライズすればずいぶん楽なのだろうけど、それによって苦しむ人もいるのだと、改めて感じた。

元々黒人差別主義だったトニー・リップが、徐々にドクター・シャーリーという人間そのものと向き合い、打ち解け、最後には大切な友人となったその様は、多くの人が理想とする差別のない世界への道筋を表していると思った。
325

325