かおる

グリーンブックのかおるのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

1962年、天才黒人ピアニストのドクター・シャーリーはまだ黒人差別の残る南部でのコンサートツアーを計画し、用心棒兼運転手としてイタリア系のトニー・リップを雇います。彼らは黒人用旅行ガイドブック「グリーン・ブック」を頼りに旅をスタートします、、、

観てよかった〜!
黒人差別を扱ってる映画って、どうしても暴力的なシーンがあって苦しくなるものが多いイメージなのですが、この映画はそういう直接的な描写はないです。なので苦手に感じてる人にも是非観てほしい映画です。
…人殴りますけどね。トニーが。

こういうヒューマンドラマのラストはほっこりさせてくれると信じてましたが、やっぱりさせてくれました。よかった。
ドロレスのドクターへの言葉に泣いてしまいました。

驚いたのが、これが実話だったということです。
差別は今でもなくなっていないから、不思議でもなんでもないのですが、どれだけ白人が受け入れているように見えても、結局お前は黒人だよって扱うのは、その通りだけど、なんというか…都合がいいなあと思います。無意識に、前提としての差別があって、それを決まりだからと片付けてしまうのはきついですね。62年でもエリアが分かれてたんだな…

どちらの世界(ここで言えば白人と黒人)にも居場所がないって、孤独ですね…
2人とも旅を通して変わっていくのがわかって、人は、関わる人によって良くも悪くも変わるんだなあと改めて感じました。
かおる

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