MARUKO

グリーンブックのMARUKOのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
笑って泣いて、また笑って。

差別と、差別を忘れさせる二人の笑顔と、この心地いいほどの緩急とテンポの丁度良さに、心をあっちこっち揺さぶられてめった打ちにされた。
この二人のことが愛おしくてたまらなくなる。

新しいことをするときはいつも例外。この例外が許してもらえなかった時代に、立ち向かって我慢して。
鍵盤を″ぶっ叩く″。

この時代車一台という空間に、黒人白人が一緒になることなんてなかっただろう。
でもだからこそはじめて分かる、互いの本質的ないいとこ悪いとこ。その気付きが変化させる二人の関係性。
途中え?いつからそんな?って思ったけど、石からまさしく手に取るように背景が想像される。
今の世界の意識へとつながる波紋の、一滴目となる気付き。

先駆者となる勇気、先駆者を受け入れる勇気、意思を貫く勇気、ステレオタイプを捨てる勇気…
二人の旅路とその中の変化が、今の私たちに様々な形の勇気を見せてくれる。
そんな『勇気のガイドブック』になるような作品。

2019年始まったばかりで、これを越える2019年の自分ベストが見つけられるか…。好みどストライクすぎて、またベスト10が入れ替わってしまった笑

p.s.トニーが財布(?)を取りに戻った時の、シャーリーの動揺する表情が頭に焼き付いて離れない。
最速試写会に呼んでいたいただき、ありがとうございました。最高の映画でした。
GAGAにキス。
MARUKO

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