「品位を保ち続けることが、勝利をもたらす」
グリーンブック観ましたよ。
アカデミー賞前から、この作品は作品賞に選ばれるなと思っていました。アカデミー賞が好きそうな題材であり、役者が濃い。これは期待値が高まる。
黒人と白人の対比を描く映画はよく見られる。この映画も表面上はそう見えるかもしれないが、ドクターシャーリーとしての1人の人間としての葛藤が見られる。ここでは黒人であろうが白人であろうがどうだっていい。では彼の悩みとは何か。ネタバレありで後ほど内容を語ります。それよりも先に映画の表面的な話から。
ガサツなイタリア系用心棒 トニーリップと天才ピアニストのドクターシャーリー。かなり正反対に見える2人だが、旅を続けていくうちにお互いがお互いに似ていく。それは表面上からは判断できない、内面的な話である。
旅を続けていくうちに見えてくるドンの笑顔。映画が終わるにつれ、笑顔が増えていく。心温まるストーリーで素直に心から喜べる作品。
不当な扱いをする白人に対しては怒りを覚え、哀しさも覚える。
それでも、やはりトニーリップのキャラもかなりいい。彼のキャラクターももちろん、彼に似ていくドンも面白く、見ていて楽しい。
「喜怒哀楽」がつまった素敵な映画だった。
↓シャーリーが抱える悩み
ドクター シャーリーが抱える悩み。
先程もあげた通り、黒人と白人の対立映画はよく見られる。が、ドンが抱える悩みは彼が「成功している黒人」であるということ。それゆえ、白人からは「黒人」として、黒人からは「成功している者」として不当な扱いを受けることがある。「黒人でもなく、白人でもなく、私は一体何者なんだ。」というセリフは、すごく心に刺さった。1人の人間としての存在意義を心の底から求めているようで、ここでかなり目頭が熱くなった。
とりあえず4.4で。ランキングを決める際に、得点はいつも年末に調整をしています。
ずっとモヤモヤしていたが、やはりビールストリートの方が好き。
