ゴーペガ

グリーンブックのゴーペガのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
今年度(2019年)アカデミー賞の作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞に輝いた本作を、TOHOシネマズなんばで映画サークルの仲間と鑑賞。黒人の天才ピアニスト(ドクター・シャーリー)と彼に雇われたイタリア人の用心棒兼運転手(トニー・バレロンガ)のロードムービーであり、音楽映画でもある人間ドラマ。舞台は、黒人差別の色濃い1960年のアメリカの深南部。あえてその南部にツアーに出かけた2人のドラマを描いています。プロのミュージシャンとして演奏に招聘されているVIPにも関わらず、行く先々で筆舌に尽くしがたい差別の数々に出くわします。それなりに期待していたものの、その期待を上回る良作。久しぶりにいい映画観たなぁー、という感じです。潔癖で知的なシャーリーと、粗野で無教養なトニーの対比が面白い。トニー自身も最初は、黒人への差別意識がありながら、段々とシャーリーへ感情移入していきます。また、2人の掛け合いが漫才のようで笑いを誘います。泣ける場面もあって、感情を揺さぶられる映画。映画で終盤に差し掛かっても「まだまだ2人の物語を観ていたい」と思ったのは久しぶり。アカデミー賞も納得の必見映画です。
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