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グリーンブックの62355cinema5のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0

劇場 No 47
劇場 No 77 (4/5 に2回目)
劇場 No 93(2021 7/31に3回目)

昨年の作品賞とは全くタイプが異なり、今年は通常モードに戻ってきた感じですね🎞
これは私の好きな部類の作品です😀
サントラも何気に良さそうですけど...🎹

60年代の米南部を舞台に、黒人ジャズピアニストがイタリア系白人ドライバーとともに、8週間 深南部へのコンサートツアーに向かうロードムービー🧳

無教養や非常識であっても白人の方が堂々と生きられる当時の米社会で、シャーリーが自ら黒人としてのアイデンティティを確立していこうと、白人社会に抵抗する姿に観入ってしまいました😳
このあたりは、私の大好きな「ドリーム」にも見られますね🎬
(O.スペンサーが今作のプロデュースに参加しているのは嬉しいことです)

でも、本作では、プランテーションで働く黒人労働者と距離を置くような描写や、自らを「はぐれ黒人」とうそぶくシャーリーのシーンを追加することで、黒人からも二重に差別される苦悩をも上手く表現していたと思います🎞

ただ、残念ですが、多少白人の視点よりだったかなぁ...という感じが否めませんでした😔

人種を超えた友情物語というより、白人のトニーがシャーリーを助けるヒーローのように描かれていたように思われて...😓

ラストでシャーリーが白人家庭に受け入れられてハグされ、めでたしというのには少々興ざめでした..😔

結局、マイナリティが多数派に同化されて終わり...という印象を持ちました
(私はひねくれているかもしれませんけど🙇)
この点が「ドリーム」と異なる点かもしれません(「ドリーム」がアカデミー無冠というのも不思議ですが...🤔)

実際「白人視点による黒人描写のステレオタイプ」と指摘しているネット上のサイトもあり、皆さんもご承知の通りに本作の作品賞受賞に怒りをぶつけたというスパイク・リーのエピソードも紹介されています😠

同様に米南部を舞台にして、白人女性と黒人運転手の友情を描いた「‪ドライビングMissデイジー」との類似性も、本作公開前から指摘されているところで、それも非常に興味深いものです🤔‬
(近いうちに「‪ドライビングMissデイジー」をもう一度観よう‬👀)

また、S.リーの「‪ドゥ・ザ・ライト・シング‬」や新作「ブラック・クランズマン」を劇場鑑賞してから、本作を再鑑賞しようとも思っています ...今回と多少印象が変わるかもしれません🎬

色々とここまで雑感を書きましたが、最後に一つ よく分からなかったのは、警官にシャーリーが若い男と裸で拘束されていたシーン...あれは何だったのですか🤔誰か教えてください🙇
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