あんず

グリーンブックのあんずのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
あのアラゴルンが太っちゃって、もう見事な太鼓腹!
涙して微笑んで、心が温かくなる素敵なロードムービーでした。

1962年。黒人ピアニストのシャーリーと、彼に運転手として雇われたイタリア系白人トニーは南部への演奏旅行へと出発する。

たった50~60年ほど前なだけなのに、人種差別が当たり前のように生活に根付いていたんですね。
特に南部ではそうなのでしょうか。
そもそもこんな旅行ガイドが存在することにビックリです。
人種間でも、トニーとシャーリーの関係でも、人が人を受け入れることの難しさを改めて感じました。

旅をしながら次第に心を通わせていく正反対のふたり、自然に笑えるようになっていくシャーリー、観ていて笑顔になります。
重いテーマなのにシリアス過ぎない内容になっていたのは、ガサツで陽気なトニーのお陰かな。
粗野なおじさんと品行方正なおじさんが可愛くて愛しくって大好きになりました。
そしてなにより、よくよく出来た妻だと思います。
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