KENKOTAKU

グリーンブックのKENKOTAKUのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
アカデミー賞で作品賞受賞のジャストタイミングでの公開という(これは配給会社の見事な戦略勝ちですね!)ことで、いやそれでないとなかなか見る機会もないのでは?という風な内容的にはかなり地味な作品でしょう。
黒人に対する人種差別問題を題材にした映画は、去年のアカデミー脚本賞のゲットアウトやキャスリンビグロー監督のデトロイトなど、最近よく目にする機会も増えましたが、今作ではロードムービーとしても、まったく生まれも育ちも違う二人の男の友情物語としても良く描かれていて、観劇後はとても充実した爽やかな感動に包まれること間違いなしの傑作に仕上がっていました。
脚本に名を連ねているニックバレルンガはトニーのお孫さんだそうで、映画では2か月でしたが実際の演奏旅行(本当は1年程かかった)のエピソードを丁寧に取材し、監督と映像化するときも、どのエピソードを削るのかで大いに悩んだそう。
小説でも良いので、二人のエピソードにもっと触れてみたいと思うのは私だけではないはずです。
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