たじー

グリーンブックのたじーのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.9
#グリーンブック

アカデミー賞 作品賞受賞


良い映画を観た後の帰り道が好きだ。
(急になに?笑)

余韻に浸り
本当に良い映画に出会えたと心から最高の気分になる

要するに本作も同様でした!

こーゆー作品にたまに出会えるから
映画館へは
ついつい足を運んでしまうんすよねぇ。

ちょっと長くなるよ 笑
↓


正直 、
「アカデミー賞 獲ったど!!」
っていう映画
観る前に何となくテンション上がらないんですよ。笑 逆にね。

みんなもそういう経験あると思うんですが、「あんまりハードル上げずに観よう〜」と思いながらも、
勝手に しれっと上げてるみたいな笑
そりゃそうだよね。

で、観た後に、

「あれ?これで終わり?
そっかぁ。うーん、、まぁよかったかなぁ。でもこれアカデミー賞?
うーん、まぁでもなんか、よかったね。
観て損はなし!てことで!
うん!」

みたいに
自分に少し言い聞かせるみたいな笑


ただね、
この作品はそんなハードルを優に超えてきますよ。
めちゃくちゃ目頭熱くなって泣いたし、たくさん笑ったし、
なんならエンドロールでずーっと
微笑んでたからね。うんキモいでしょ!


あらすじはというと、
人種差別が残る1962年のアメリカ南部でのコンサートツアーを計画した有名黒人ピアニストと、彼に雇われたイタリア系ドライバーの実話を基にしたロードムービー。

性格も環境も真逆な2人が
心を通わせていく姿は本当に観ていて心地よく何よりも楽しい!

2人の会話やケンカのやりとり
ケンタッキーのくだりなど笑
とにかく癖になる。


監督はピーターファレリー。
代表作はあの「メリーに首ったけ」
※当時ノリに乗っていた
キャメロン・ディアスが
〇〇をジェルと勘違いして前髪おっ立ててたシーンが印象的の最高おバカお映画。笑


一見重くのし掛かるような題材だけど
コメディ映画の監督ならではのコミカルで砕けた感覚と同時に、
決して作品自体は軽くならず、
ピアノの綺麗な音楽と絶妙な言葉センスがずっとこの映画の品位?雰囲気?
そんな感じのものを保っていた。

2人の距離感、関係性、心情描写の描き方が素晴らしく、細かくて、面白くて、

冒頭にもありましたが

微笑みながら 泣ける。🥺

人種差別をテーマにしているのは当然だけど、
ふたりの男の友情物語を主軸にドラマとコメディーの絶妙なバランスを取ることに成功していたと思う!


しかし中にはね、

「いつから人種差別は愉快な話になったのか。」

「深刻なテーマに白人主義の
ユニークさはいるのか」

という批判の声もあるらしい。
それは監督も覚悟の上だったみたいだけど、


でも自分は全くそうは思わなかった!!



どちらかというと

「この映画を観たらこういう問題を深刻に重く受け留める必要がありますよ〜」

みたいな重く押し付けるような映画のほうが苦手かな。

よく使うけどよくわかんない
「考えさせられる映画だった」
って表現のあれ。笑

どちらにしろ、
黒人の差別問題なんて 日本人が
日常生活で考えることはないと思うし
何なら普段 微塵も考えないと思うし、
歴史のこともそんなに知らないと思う。

でも少しでもこのような映画を観て
人種差別問題について、

考えるきっかけ
や
知るきっかけになる。

もうそれだけでも素敵なことなんじゃないだろうか。

少なくとも自分は
この映画を観て当時のアメリカの根強い人種差別の不条理さに怒りを覚えた。

どこの国でもどんな社会でも
差別はある。

でもその垣根を飛び越え

「人は見た目で判断してはいけない。」
「人と本音で接することの大切さ」
そんな当たり前だけど忘れがちなことを
思い出させてくれるじゃないでしょうか。

大切な作品に出会えました。

文句なしの
#タジマ自己満映画記録 ★4.9

#この映画の終わり方がとても👏👏👏
たじー

たじー