ねまる

グリーンブックのねまるのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.2
記念すべき、レビュー500本目👏
読んでくれる、いいねくれる、コメントくれるみなさんのおかげです、感謝してます。

アカデミー賞作品賞、脚本賞、助演男優賞受賞作。

『ムーンライト』より『ララランド』が、
『シェイプオブウォーター』より『スリービルボード』が好きな私は、
近年受賞作と合わないなあと思っていましたが、

この作品はめっちゃ良かった。

なによりも、
ヴィゴ・モーテンセン演じるイタリア人運転手兼用心棒のトニーと
マハーシャラ・アリ演じる黒人の天才ピアニストドクのコンビが素晴らしい。

二人の会話の掛け合いは、
つい劇場でも笑い声が漏れるほどの面白さでいつまでも聞いていたくなる。
(中でもケンタッキーフライドチキンのくだりがお気に入り)

それだけでなく、1960年代当時はまだ残っていた南部での黒人に対する酷い差別が実話としてチラリ。
それを乗り越えるトニーとドクがまた良かったり。

コンサートツアーの旅の中でだんだんお互いに信頼し合って、影響を与えあっていくところと、最後まで変わらないところがあって面白かったな。

観てもないのに、『バイス』のサム・ロックウェルだと思っていた助演男優賞を受賞していたマハーシャラ・アリは、
『ハウス・オブ・カード』のレミーというロビイストのイメージが強かったんだけど、
笑ったり、怒ったり、不快に感じたり、寂しかったりという喜怒哀楽の表情がどれも素晴らしくて感動。
(ホテルの鏡の前でメイクするシーンがお気に入り)

これは誰が観ても、心温まる話なんじゃないかなあ。

そして、私はエンドロールで、ある名前を見つけてしまった…
executive producer Octavia Spencer
オクタヴィア・スペンサーとは
最強だ。
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