猫

グリーンブックの猫のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.1
普通に面白かった。
第一印象は、え?ヴィゴさま?
あの王のヴィゴさま?
お太りになられたのね?です(笑)

軽ーく黒人差別を混ぜこみ(もちろん差別シーンは不愉快)
でも、全体的には
上手に娯楽映画に仕上げていたと思う。
トニーがイタリア人だったからこそ
彼(ドン)の立場をより早く理解でき
寄り添えたんじゃないかな。
ドンの勇気は見習いたいです。
予告を観ない私は
あとから予告で「奇跡」とか言う言葉を使っていた、と知り
それを奇跡というのは
差別なのでは?と思った。
人間VS 人間 じゃん。
話し合い、一緒の行動をし
弱い部分や好きなことを知ったりして
友達になる。
奇跡でもなんでもない。
人生の醍醐味だよ。

車内の音楽、演奏会での音楽、
そして最後にジャズバーでのドンのピアノ(ショパン)に
感動と笑いを覚えた。あの後のセッションの楽しそうなこと!ドンは普通の黒人たちの中に入れて
自分も仲間になれるんだ、って
思えたんじゃないかな?
それが、ラストの訪問という勇気に繋がったような気がした。

 

追記:
リピートして少し文章を付け加えました。
アカデミー賞合戦に関しては
他のノミネート作品に比べて、本作は
少しゆるいなぁ、とも思いましたが
逆に、誰もが入っていける
この緩さが
いいのだと思いました。
正しいことを正面切って言うことも
もちろん大事だけれど
娯楽性の中で、大事なことに気づく(気づかせる)
ということが
上手くできている、と思ったからです。
この作品に感動した人は
『ビリーブ』も『バイス』も『記者たち』も
『ブラック・クランズマン』も
『ドリーム』も観て欲しいな、と思います。
2019.4.6 二回目鑑賞
猫