Arbuth

グリーンブックのArbuthのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
生まれや育ち、豊かさや人種が違う2人が最初は衝突しながら段々仲良くなるバディ・ムービー。最近だと「最強のふたり」とか古くは「ミッドナイト・ラン」とか、それこそ手垢がつくほど使い古されたテーマ。
そんな使い古されたテーマだけど、やっぱり王道って良いもんなんだよなぁ。ラストの抱擁で心をグッと持ってかれた。
これ以前にも人種差別問題を抱えたバディ・ムービーは色々あったけど、この映画は差別者階級(白人)と被差別者階級(黒人)の2人の力関係が逆転しているところ。
その事が生み出す関係の複雑さが黒人労働者が作業する綿花牧場の前で車がエンストするシーンによく表れてる。
最後の黒人向けパブでのセッションはそれまでのコンサートでの緊張感ある演奏とは打って変わって楽しそうで、とても良かったな。
さすがアカデミー賞って感じの作品でした。
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