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グリーンブックのhawaianCTのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
2.9
米国における黒人に対する差別・虐待・殺戮が、現代において些かにマシに見えるのは、黒人たちが戦って獲得してきたものであり、

決して支配者側の白人のお慈悲で解決してきたわけでは無いはずです。

その戦いは、歴史上、非常に珍しいことに、非暴力の精神が高く、知性的であるが故に、絶望的に犠牲者も出ました。
叩き殺されて街角に吊るされた姿を見て白人の子供が何とも思わない所からのスタートなのです。

彼らは何十年も掛けて諦めず徐々に、リスペクトを獲得していったのであり、その戦いは今も続いています。

政治家、スポーツ選手、音楽家などが、本当に血の滲むような戦いをして得たかったのは、BARで白人に絡まれるところを助けて貰ったり、食事会に呼ばれることでは決して無く、黒人全体へのリスペクトであった筈です。

この映画は、その戦いを馬鹿にしているとしか思えないです。
この映画が作品賞を取る時点で、まだ戦いは続くのだろうと感じざるを得ません。