ノラネコの呑んで観るシネマ

海底47m 古代マヤの死の迷宮のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.1
なるほど今度は“uncaged”ね。
ネタ系じゃないサメ映画の傑作、「海底47m」の続編だけど、ストーリー的には前作と全く関係ない。
メキシコ、ユカタン半島に住む女子高生4人組が、よせばいいのに海底のマヤ遺跡を見物しに行って、遺跡が崩れて出られなくなる。
前作との共通点は、脱出までの最大の脅威がサメであることと、軸となるのが問題を抱えている姉妹だということ。
設定が複雑化し、さすがにシンプルなアイディアを生かし切った前作ほどのキレはないが、ヨハネス・ロバーツは今回も楽しませてくれる。
主人公姉妹の父ちゃんが遺跡の調査してるんだけど、あんなにワラワラとサメがいるのに、何度も潜ってる父ちゃんたちが、今まで無事だったのはおかしいとか、色々突っ込みどころはあるけど、見通しが利かない遺跡の影から突然サメが出てくるのは非常に心臓に悪い。
一難去ってまた一難という構成だけど、危機のシチュエーションも色々バリエーション豊かで飽きさせない。
クライマックスのシニカルさが、いかにもこの人らしくてスキ。
今年はあんまり海にも行けないから、旅行気分も味わえるし、ちょうどいい納涼加減。