マカ坊

海底47m 古代マヤの死の迷宮のマカ坊のレビュー・感想・評価

3.9
これはサメ映画の威を借りた痛快シスターフッドムービーだ!

前作がある事も何も知らずに鑑賞したけど問題なし。
ていうかスタローンの娘さん役者デビュー作なのか!

相変わらずジャンル映画のスコアがやけに低い気がするFilmarks。

こういう映画の「お決まり」の展開に文句言うのは流石に無粋というか、それを楽しみに劇場に足を運んでる部分もあるので、登場から死相が見えるキャラクターとかの分かりやすい演出はむしろ歓迎。

水中溶接工という貴重な人材を失うシーンでの、上手くいってない「愛のプレリュード異化効果」には思わず笑った。(しかも水中での音響を考えてあえてカーペンターズではないバージョンにしたというマヤ人も驚きのこだわり。)

音でサメを誘導するために価値ある古代遺跡をカンカン鳴らしてまで連帯感を強めた後での「蜘蛛の糸」も最高。からのお父さーーん!!

サメか溺死かの選択で少しウッとなった後ようやく酸素ゼロでーすのくだりがあって、「やっぱりなんだかんだ溺死の恐怖が1番ハラハラやなーこの手の映画は」とか若干冷静になってもうてたらあのラストシークエンス。

ここがなかったら普通のサメ映画でしたね。

あのタイミングであの装填をしてあの射撃ができるのはジェームズ・ボンドかミアだけ。でもあの顔ができるのはミアだけなのでミアの勝利。ここで最高のシスターフッドムービーとなってめでたしめでたし。かと思ったら序盤の伏線回収も兼ねた肉弾戦でもうひとアクション!

いじめっ子もひいてるわ、と瞬間思ったけど、いやあれはサメの強かさを獲得したミアへの畏怖だと再解釈。ガッツリ肉をえぐられた姿が痛ましくも晴れて本当の姉妹となった2人が抱き合ってカメラはゆっくり神の視点へ。

うん、面白かった!失われた夏休みに劇場で観るには最適な一本でした。