もも

ドンバスのもものレビュー・感想・評価

ドンバス(2018年製作の映画)
4.5
同じく混沌とした状況を群像劇の形で描いた「ゴモラ」がふ菓子だとすると、本作は黒棒くらい中身の詰まったリッチな作品であり、映画として極めてよく出来ている
現実の異常な状況を映画的なシークエンスとして巧みにまとめ上げ、切れのある演出と的確なカメラワークで観客に提示している
俳優も真面目に演技しており、「ゴモラ」みたいにだらだら歩いてボソボソ喋ったりしない
爆発や銃撃のシーンも真面目に撮っていて非常に好感がもてる
マッテオ・ガローネは本作を観て反省した上で「ゴモラ」のカスぶりを謝罪する会見を開くべきだろう
もも

もも