エトワールを目前にしたバレリーナが念願の妊娠を果たし、キャリアか出産かという究極の選択に迫られる様を描いたshortfilm。
バレリーナにスポットが当たっているからこそ、その二択により究極性が出ていて、女性の人生最大の決断の重さがよくわかる。
バレリーナでなくどんな仕事であっても、誰しもその決断によりキャリアが止まるのは明白。
同僚との評価に差が出るのは当然。
そしてさらには妊娠した瞬間、「無理しないで」と幾重ものフィルターがかかった状態で見られるのも事実。
けれど、どこまで頑張るか、どこまでやれるかを決めるのは自分自身。
誰かの判断で限界を決められていいわけがない。
そしてどちらかを選択するのか、それとも選択せず両方を手にしていくのか…それを決めるのも自分自身。
「母としても女としても、やれるところまでやりなさい」
そう言える上司がいて、戻れる場所がある安心感が、どれほど女性を輝かせるか。
ラストの絵馬の表情がそれを物語っていて、とても印象的。