Stroszek

コンジアムのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

コンジアム(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

広告収入目当ての動画生配信を行うために昆池岩(コンジアム)精神病院へ潜入した若者たちが直面する恐怖。

韓国版『グレイブエンカウンターズ』という趣。『ブレアウィッチ・プロジェクト』の影響を感じさせるところもある。

政治犯、凶悪犯を矯正する施設という設定があまり関係ない。

後半の30分に出てくる怪奇現象より、最初の顔合わせ飲み会でアヨンに「君は帰れ」とか「向いてない」とか言い続ける男の執念の方が薄気味悪い。

韓国には「明洞聖堂の聖水」というお祓いアイテムがあることが分かった。

線香は手で扇いで消すのが日本では普通だと思うが、この映画では息で吹いて消していた。韓国の流儀はまた違うのだろうか。

音で怖がらせる手法が多い。ヤラセから真の恐怖に至るところや、精神病院から出たと思ったら戻っていた迷路のパターンや、病院に住み続けていたクリーチャーの存在、明らかに何かに憑かれた仲間を背後から捉えたショット、急に黒目がちになる"かつては人間だった者"、廊下を何者かに引きずられていき暗転等、既視感がある。

最後は物理的暴力で畳み掛ける展開も新味がなくちょっと残念。
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