19世紀末の郊外の大規模な診療所。女性の精神疾患などの治療に長けているという評判の診療所だが、その裏でには恐ろしい秘密があった…。
アメリカ製のスリラー作。
俳優のジェームズ・フランコさんが共同監督、共同製作、出演を兼ねた意欲作。個人的には昔のイケメン繊細イメージから、最近はキワモノ映画に絡む人というイメージのフランコさん。
本作も問題作というか何というか…万人ウケは絶対しないであろうクセが強い作品。
物語はまだ精神の病について医療や理解が追いついていない時代に、医者が医療行為と信じ込んで行ったおぞましい行為を描いています。実際に現実でざらにあった話で映画としてもこの題材は多く古典といってもよく新しさは感じないです。
かなり早い段階で秘密に気付き、行動を起こすパターンはよくあるが、この作品では主人公が治療にかなり乗り気でその後も簡単に流れに乗せられるのがちょっと珍しいパターン。治療というかもはや虐待なシーンは非常に不快で洗脳の怖さと人のおぞましさを感じます。
しかし…この手の話としてはスリリングさを感じませんし、主人公の反撃というか行動があまりにも遅くて面白くない。
ラストは意外性がありますが、私は好きじゃないなぁ…。
グロい描写はもありおぞましい雰囲気は確かにある作品なので、一定のファンは付くのかなと思いますが、脚本に面白味がなくイマイチと思った作品でした。
まとめの一言
「お前もそっち側の人間かい!」