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モルゲン、明日の小のレビュー・感想・評価

モルゲン、明日(2018年製作の映画)
3.3
何故ドイツは原子力発電を止めることができ、日本はできなかったのか--を問うドキュメンタリー映画。

<両国の違いはどこからくるのだろう。答えを求めて「私」はドイツに向かった。

そこで出会ったのは、都市で、村で、学校で、教会で脱原発と自然エネルギーへ情熱を燃やし、実践する多くの人々。第二次世界対戦での自国の行いを深く反省し、1968年の学生運動をきっかけに芽生えた反原発・環境保護の意識と情熱を政治に反映し、次世代につなげようとしている彼らの姿は、世界は市民の手で変えられると教えてくれる。>(公式ウェブ)

ドイツの市民を見習い、日本の市民も自ら考え、行動を起こせということだろう。なるほどなあとは思うけれど、ありがちな感じもしなくもない。両国の違いに関する本質的なことが、十分描かれていない気がする。

つまり、日本の市民が何故、行動を起こさないかについての分析、己を知るための考察がないから、原発を止めた他国のやり方を真似ろと言われてもハイ、そうですねと単純に頷くことをためらわせる。

とはいえ、何故日本は原発を止められないのか、ドイツと比べ日本は何が違うのか、もし日本人は市民運動が苦手なら何故そうなのか、他に原発を止める方法はないのか、などについて、考えるきっかけにはなったかな。

●物語:3.5
・ドイツに関する取材内容はためになった。

●他 :3.0
・説明がちと多いかな、仕方ないかもだけど。
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