ShiroKyogoku

ザ・ハント ナチスに狙われた男のShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

4.0
第二次大戦下、ドイツがノルウェーに侵攻していたときの話。

イラク戦争やアフガン戦争を舞台に、取り残された米軍兵が、少人数または単独で生還するような作品は、よく観るものの、日本では余り馴染みのない北ヨーロッパ戦線での実話系という事で関心があり観てみた。

極限状態での緊張感の連続、という点では先に挙げたような米軍の話とも似ているけど、この作品の大きな違いは、主人公の生きて還る過程での助けとなる人々が、軍隊ではなく、民間の人々だということ。
米軍の仲間は見捨てない、そしてその友愛はすごいぞ!ってのは、ある種、見方によってはプロパガンダにも感じてしまう事もあるけれど、今作には、そんな軍隊の仲間意識の絆という形ではなく、ノルウェー人として同胞を助ける、という民間人の戦い方に焦点を当てているところが良かった。

しっかし観てると、自分が薄着で富士山に登ったときや、真冬のマラソン大会のスタート前の時の辛さがフラッシュバックする、ひたすら寒さを感じる作品だったな〜

てか、主人公も迫真の演技だし、ストーリーも良いし、終盤のトナカイの群れの映像とか結構すごくて、なかなか良い作品だと思うのに、驚くほどレビュー数が少なくてビビる(笑)
やっぱ戦争モノは米軍の話しじゃないと食いつきが悪いのかなぁ〜
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