Zhivago

フロントランナーのZhivagoのレビュー・感想・評価

フロントランナー(2018年製作の映画)
2.4
敗北を描く。
ハート旋風。そういえばそんなことあったなというレベル記憶。当時私は大学生でアメリカ大統領戦はニュース番組でみていた。ハート旋風のイメージはアメリカ人の一時の流行り病というイメージ。アメリカ政治が迷走していた時代、そんなイメージ。(仮に彼にスキャンダルがなかったとしても彼は大統領になれなかったと思っている。当時を知らない世代がこの映画をみてハートっていう凄い大統領候補がいたのにマスコミが潰したと認識してしまうなら、それは映画のミスリードだと思う)
そんなどうでもいいような記憶をわざわざヒュージャックマンで映画化してTOHOでやるという。何か特別な世界観でもあるのだろうか、ハート旋風に。と、興味をもって観た。
社会性? 政治の裏舞台? 選挙戦?家族? 何を描いているのだろうか?と観ながらずっと模索し続けた。
第一の感想は「敗北を描く」。ひたすら成功は描かない。それが感想。たまにはこういうアプローチも良いのかもしれない。
ハート一家は大統領なんかにならなくて良かったに違いない。結果オーライだけどそれで良かったのだろう。負けることも大事、ということだ。
たまにはこういうアメリカ映画も悪くない。

ただし、新宿TOHOで1800円も払う価値はなかった。単館系で二本立てでみれば十分である。それも感想。久しぶりにお金がもったいないとも思った。
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