プライベートの過ちを煽るメディアと、それに乗せられて、あたかも自分が正義を見定める審判者であるかのような気分になる大衆。
どちらも気持ち悪いな…と思いながらも、気づけばそちら側に立っていたという状況は大いにあるということは、常に心に留めておかないといけないなと思いました。
もはやメディア・コントロールの手から完全に逃れることはほとんど不可能といってもいいと思います。しかし、それを認めていることと、それに気づいていないことは大きく違います。
なんか堅苦しい話になってきたのでお茶を濁したいんですが、そもそもこの映画自体がジェイソン・ライトマン監督にしては非常に真面目で堅苦しい作品であるため、感想もこうならざるを得ない…!とさせてください。
さらにこの要因は、恐らく原作・脚本を手がけたのが政治記者マット・バイだからだと思います(脚本にはジェイソン・ライトマンのクレジットもありますが)。
ユーモアとダメな人間を見つめる温かな視点が、僕が観たいジェイソン・ライトマン作だなぁと思います。