フロントランナーの作品情報・感想・評価

フロントランナー2018年製作の映画)

The front runner

上映日:2019年02月01日

製作国:

上映時間:113分

ジャンル:

3.2

あらすじ

「フロントランナー」に投稿された感想・評価

Kana

Kanaの感想・評価

3.0
1988年、アメリカの大統領最有力候補だった男が、立候補からたったの3週間で出馬を取りやめた。
ノンフィクションなのにイヤミスのような空虚感。
見終わった瞬間からモヤモヤが止まらないし、眉間に皺が刻まれそうな深い怒りが湧いてくる。
これは私が女だからなのか?
今時の道徳観念を持つ理想主義者だからなのか?
ヒュージャックマンの顔面を殴り飛ばしたくなってくる。
宣伝ポスターから察するに、この映画は少しゲイリーを擁護するスタンスに偏っているのかもしれないけれど、出来る限り状況をフラットに描こうとしている…からこそモヤモヤする。
それを表現する音楽の気持ち悪さが凄まじい。
よくここまで不快な音を奏でられるなと、エンディングミュージックは最早賞賛に値します。
政界にはびこる行き過ぎたパパラッチや本質に触れないゴシップと足の引っ張り合い、逆に政府の報道規制や世論の操作など、政治と報道の関係はいつの日もドラマを生んできた。
だけどスポットライトやペンタゴンペーパーズ、海外ドラマのスキャンダルなど、大抵の場合は何かしらの大義があってそのドラマが描かれるのに対し、このストーリーには、それが描かれない。
誰もが傷付き、苦悩し、何が正解かわからなくなる。
ただ一つ言えるのは、その苦しみの原因は結局のところ彼の行動1点にかかっているということ。
公人だって人間だというのはわかるけれど、期待を裏切れば失望されるし、人を騙せば怨みを買う。
人気商売じゃないというなら夫婦の2ショットを撮るべきではないし、清廉潔白さや道徳観や資質をアピールすべきじゃない。
(そういう意味でトランプのプロデュースは一貫しているし。)
個人的には不倫を文化だとか言う奴はみんな死ねばいいと思うけれど、それが犯罪じゃないことはわかってる。
ただ一つ確実に言えることは、時代の変化や、世間の声を柔軟に読み取れない人間は、いずれにしても国の代表に立つべきじゃなかったんじゃないかということ。

冷静になって改めて考えたのですが、この映画はなぜ叩かれることがわかっていてゲイリーを擁護しているのか?
もしも彼を非難する立場を取っていたら、たぶんこれほどまでの怒りや不快感は湧かなかったと思う。
むしろ少し不憫に思えたかもしれない。
作品が彼を擁護する姿勢を垣間見せていたからこそ、もっと断罪されるべきという感情が生まれたのかも。
そう観客に思わせたのは、もしかしてわざとなのかもしれない。
まるでメディアのように、公平に報道しているように見せかけながらも、人間の心理を突いて怒りを誘導したというか。
最後の1文も頭の中に勝手に「それでもなお…」という枕詞が流れてきたし。
それが狙いであるならば、この映画は観客をマインドコントロールすることで、逆説的に世論をコントロールするメディアの恐ろしさを伝えようとしているのかな。
何かと炎上しがちなこの時代だからこそ、何が正しくて何が間違っているのか、自分の頭で考えて判断しなさいということなのだろうか。
【マスコミ】

ヒュージャックマン、JKシモンズを起用しながらも騒がれもせず消えていった今年公開の幻の一作。
マーク数が1400という時点でいかに期待されていないかがよくわかる。

あまりにもつまらない。
これは対象としてしまった人物がいただけなかった。
史実映画は脚本にアレンジを加えないとどうしても退屈になってしまうのだが、本作がまさにその典型。
脚本・構成でどうにか調整できなかったのだろうか。


有力候補と言われながらもマスコミのスキャンダルで大統領選を辞退した男の話。
せめて人柄に魅力があればまだしもそれもなし。

スキャンダルよりも政治の話をしようという彼に対し、国民・メディアが期待してしまうのはどうしてもスキャンダルの話。

ただ、立派な政治家になるのはいいし、政治を語るのは結構だが、やっぱり不倫はダメ絶対。
結局それって根本が信用できなくなっちゃうからね。
せめてこの選挙期間中寝なければよかったのにそういうところが我慢できなかった彼の弱さだろう。

そんな彼の選挙期間中の行動を淡々とみていくわけだが、あまりにもつまらないのでもはやドキュメンタリー映画として本人の証言をいれるにしてくれた方がまだ楽しめた。

低評価も納得の一作。

2019.10.14
mee

meeの感想・評価

3.7
最年少にして最有力大統領候補になったイケメン政治家がスキャンダルで没落する話。
あらすじを文字にするとめっちゃつまらなさそうだけど、個人的には嫌いではなかったのはヒュー・ジャックマンとJ・K・シモンズが出てたからかな?
ゆき

ゆきの感想・評価

2.9
ハートさん、こんな些細な事で今まで苦労して築き上げた地位や名誉やいろんなものを、一瞬にして手放すハメになるなんて。
今も昔も、根本は何も変わらないのねー。
のぶ

のぶの感想・評価

3.8
気が付いたら終わっていた
この出来事を今映画化したのにはSNSの普及やジャーナリズムに関して何かを伝えようとしているのだろう
優秀な人材が目指す未来より人々の関心は粗探しに向いている
まこと

まことの感想・評価

3.3
いかに徳の高い職業に就いていたとしても、女性がらみの問題には細心の注意を払わないと極めてゆゆしき事態にいとも簡単に陥るハメになるということ


"火のないところに煙は立たぬ"

それがたとえ真実ではなかったとしてもそのような噂が立つかもしれない言動にすらも細心の注意を払わなければならない

それが責任感ある立場の人間の宿命
rage30

rage30の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

1988年の大統領選挙の最有力候補(フロントランナー)と呼ばれたゲイリー・ハートが、わずか3週間で失脚するまでを描いた作品。

最初に見た時は、議員が不倫で失脚するだけの話なんで、何が面白いのかよく分かりませんでした。
その後、「1988年までは記者が議員の私生活を探る事はなかった」というのを知って、その上で見てみると、ゲイリーのあまりにも無防備な対応が、時代錯誤なコメディーの様に見えて面白くなりましたね。

あとは、30年前の出来事にも関わらず、今にも通じる問題提起がされてるのも興味深くて。
女性問題もそうですし、昔の発言が掘り起こされたりだとか、そういう問題の責任をどこまで問うべきなのか?仕事と私生活は切り離して考えるべきなのか?とか、いろいろと考えさせられました。

個人的には女性の視点が印象的で。
例えば、不倫相手の女性のケアだったり、「権力がある人間は責任を伴う」という台詞は、女性ならではの発想だなと思いました。
「たかが不倫」と思う一方で、女性を無責任に利用して捨てる様な人間が、果たして女性の権利問題に対して積極的に取り組むのかと言うと、怪しいところですもんね。


監督はジェイソン・ライトマン。
社会的に決して正しいとは言えない人間や関係性を、世に問い直す様な作風は相変わらずで、本作もジェイソン・ライトマンらしい作品と言えるでしょう。

話自体は「議員が不倫で失脚する」という、それだけの話なので、そこから何を読み取り、考えるかは観客に委ねられているのかなと。
何が正しい、間違ってると言うより、自分なりに答えを出したり、考えたりすれば良いのかなと思います。


余談
『ペンタゴン・ペーパーズ』で、あれだけカッコよく描かれたワシントン・ポストが、タブロイド紙に成り下がるのは見ていて悲しかったな~。
たばた

たばたの感想・評価

3.6
大変申し訳ないんだけど
もしこの映画が「メディアのあり方」とか「政治家の公私とは」みたいなことを問うているんだとしたら

ハッ!この程度のことで!!!

って思ってしまうくらいの酷い国に私たち住んでますので。


全体的にジェイソン・ライトマンの演出は素晴らしかったと思う。
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