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いろとりどりの親子のayellowbirdのレビュー・感想・評価

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
3.5
試写会行きました!
親や周りとは“違う”性質を持った子どもを持つ300組以上の親子のインタビューをまとめ、NYタイムズ紙ベストブックなど、米国内外で50以上の賞を受賞し、世界24カ国で翻訳されたベストセラーノンフィクションを原作にしたドキュメンタリー!
作家アンドリュー・ソロモンが10年の歳月をかけて纏めあげた原作 “Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity”に基づき、自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった“違い”を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親から子への愛情が描かれる。レイチェル・ドレッツィン監督。

いろいろな“違い”を抱えた子どもと親の関係を通じて、多様性に対する社会の認識不足に、一石を投ずる作品! 精神的、あるいは肉体的なハンディを認識し、理解しようとする社会環境は整備されつつあるものの、LGBTや犯罪者に対して、それも多様性のひとつと定義し、認識を深めようという運動は、日本ではまだ目新しい。だから、本作が犯罪者まで多様性と捉えていることには、正直驚かされた。
もっとも、どんな“違い”があろうとも、親にとっては、わが子はわが子。親子の絆が消え去ることはない。“十人十色”と言われるように、親子の関係も“十組十色”なのだと思う。
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