原作は、世界24カ国で翻訳されているベストセラーのノンフィクション(「Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity」)ということだが、残念ながら、この本の存在は知らなかった。LGBTの人たちをはじめ、周囲とは異なった子供を持つ親たちと、もちろんその子供たちに、300以上のインタビューをしてまとめたものなのだが、多くの著名人の感動の言葉や、ベストセラーリストの上位を賑わし、かなり話題になった本だという。
作品は、そのドキュメタリーを基にして、映像化。6組の親子を取り上げて、特殊な事情を抱えた家族の愛情や困惑や戸惑いなどがまとめられている。なかなかの感動のドキュメンタリーで、映像で見せることで、また本当は違った強いメッセージ性を秘めているように思える。原題は本からそのまま取った「Far From The Tree」だが、これは「The apple doesn't fall far from the tree.（リンゴは木から遠いところへは落ちない）」ということわざに由来する。なかなか含蓄のある言葉だ。ちなみに、本は、日本では、2019年に出版される予定だという。
