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いろとりどりの親子のMのレビュー・感想・評価

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
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スクリーンに映し出されるものが全てではないし、たった90分観たところで私たちには簡単に理解できるものではないけれど、ドキュメンタリーであるからこそ、よりリアルに感じられること、そして自分がいかに無知なのかと同時に、そのような「障害」と呼ばれるものを持つ人と普段からいかに接する機会が少ないのかを実感した。


「体が不自由」だから「かわいそう」
悪意がなくても、一度でもそう思ってしまったことがある。それも無条件反射のように。自分にできることが、多くの人にとって普通のことができないというだけで、どうしてその人の不幸を決めつけることができるなんて思えたんだろう。


生まれ持ったものだとしても、苦しいのは親だけじゃない。自分の気持ちを上手く伝えられなくて苦しくて苦しくて自分を傷つけてしまう子どもと、気持ちを汲み取ることができず、暴れる子どもを押さえつけることしかできない親。お互いにすごく苦しかっただろうと痛いほど伝わる映像だった。

同性愛が「病気」から「個性」に変わったのはなぜか。「祝福すべきもの」と「治療すべきもの」の境界は。
同性愛は「選択」...


同性愛が「病気」とされていた時代の当事者は、きっと自覚するのが恐ろしかっただろうしそれを貫く選択肢すらなかったのだから現代がいかに発展しているのか実感した。


満席で1列目になってしまって首を痛めながらも一人でボロボロ泣いてしまった。
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