Naoya

いろとりどりの親子のNaoyaのレビュー・感想・評価

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
2.8
10年の歳月をかけて、300におよぶ親子を取材した、作家アンドリュー・ソロモン。親や周りとは〝違う〟性質を持つた子どもを持つ親子たちのインタビューをまとめた書籍を元に描かれたドキュメンタリー作。6組の人たちを追った物語は、それぞれ異なる人生を歩んでおり、それぞれがそれぞれらしく生きており、自分と〝異なる〟から、〝普通〟じゃないからと蔑んだり、不幸だと勝手に評価する理由にはならない事を改めて提示した作品でもある。LGBTやダウン症、低身長症や自閉症、そして殺人者。問題提示、社会情勢も交えていながら、人の生きる苦悩や難しさ、生きにくさを映しながらも、素晴らしさ、力強さを素敵に感じられる物語で、決して障害や症状、病気に左右されないことを映していて良い。当事者だけでなく、その家族や友人にもそれぞれの思いが映されているのも印象的。タイトル通りの〝色とりどりの親子〟が、もれなく素敵に感じられます。素敵なお話でもあるが、誰もが〝人とは〟と考えなければならない内容も含まれる。
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