TOHOシネマズで鑑賞。
トニ・コレットが主演(マダム役)のフランス映画です。
セレブで社交家、メイド達への温情もあるマダム(アン)。
友人達を招いての晩餐会に息子のフレデリックが飛び入り参加をする事になり、
座席の数が不吉な13に…。
14席にする為、苦肉の策で考え着いたのはメイドを友人に偽装させ参加させる事!
選ばれたのはスペイン人メイドのマリア。
アンの服を着せ、小物を持たせ、
髪をセットし、化粧で整えたら…
素敵なレディーの出来上がり♪
晩餐会では3つの条件を守る事!
1.食べ過ぎない
2.飲み過ぎない
3.喋り過ぎない
独身の素敵な紳士にアプローチをされ、
お酒も進み、お喋りも饒舌になるマリア。
調子に乗ってついついお下品なジョークまで🤭
フレデリックにマリアの素性をコッソリ知らされた(フレデリックの考えた嘘の素性)素敵紳士のデビッドは、
それも有ってか、エキゾチックで神秘的なのにシャイで人懐っこい不思議な魅力のマリアをどんどん好きになって行きます。
マリアも身分違いの恋に、いけないと思いつつもデビッドへの想いが抑えられなくなってしまいます。
マリアとデビッドの恋の行方は、
アンとマリアの関係は…。
フレデリックの嘘の所為で、思い違いをしたまま恋に落ちるマリア達を観ていて
いつバレるのか、ドキドキハラハラヒヤヒヤで、
ついついマリアの恋を応援したくなってしまいました。
自分で巻いた種とは言え、
マリアが恋をして生き生きと美しくなって行くのを見て軽いジェラシーを覚え、
階級をわきまえないのも許せないアンの複雑な女心も理解できてしまうので、
観ていて少し胸が苦しくなったりもしました。
映像的には、上流階級の暮らしの煌びやかさや町並み、服装なども素敵で、
トニ・コレット(アン)、ロッシ・デ・パルマ(マリア)の感情表現豊かな演技も見応えがありました。
また、気になるシーンとしては、
マリアとデビッドがバイクに二人乗りをしてデートをするシーンがローマの休日のオマージュの様にも思えました。
階級社会の風刺をしつつも大人の恋がテーマで、ブラックユーモアや楽しい笑いも散りばめられ、
好みは分かれるかも知れませんが、
私的には色々なものが沢山詰め込まれていて、素敵な映画だと思いました。