スプリングス

一文字拳 序章 -最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い-のスプリングスのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

〈/創り手側の《楽しい》が伝わってくる作品/〉

【Review】

短編映画『宮田バスターズ(株)』で共演させていただいた職業怪人カメレオールさんがご出演されているということで、観に行かせていただきました『一文字拳』!!
(デジャヴを感じる出だし)
(※『一文字拳 序章 最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い』と、その続編である『帰ってきた一文字拳 最強カンフーおじさん対改造人間軍団』の同時上映で鑑賞しましたが、まだ『帰ってきた〜』はFilmarksでレビューする枠が無いのでこちらにまとめて記載させて頂きます)


んじゃまずは『序章』から。

観て真っ先に出てきた感想は「楽しそう!」でした。
創り手さんたちの《好き》《やりたい》を詰め込んだ映画なのだろうなぁと。特にアクションシーンへの熱量でそれを感じましたね。
以前予告かなんかでアクション俳優の坂口拓(TAK∴)さんが「古き良き時代のアクション映画を思い出させてくれた。また初心に戻れるよ。ありがとう」というコメントを今作に向けてされており、だいぶ自分の中でのハードルが上がっていましたが、、いやぁ...かっこよかったっす。
あ、でも坂口拓さんのDNAを感じられたのはアクションシーンよりも食いっぷりのが大きかったっすな。拓さん主演の映画『RE:BORN』の弁当一息イッキ食いシーンと、今作主演の茶谷優太さんが口いっぱいにパスタ貪るシーンとがリンクしてなんか口角上がっちゃいました、笑。

あの、、僕。普段見ないような形状のイヤフォンやヘッドホンを首にかけているキャラクター大好き人間でして。(ペルソナ3の主人公とか)
今作の主人公はそのツボをガッツリ突いてくれましたね。
いやぁ、、ビジュアルたまらんね。。
よき。。

ストーリーとしては売れない漫画家シラハタとその友達のダメ男クラタがひょんなことから茶谷さん演じる一文字ユウタと知り合い〜という流れになっているのですが、この漫画家。シラハタ先輩がどうも僕は苦手でして。。
原因は後半らへんにあるシラハタ先輩のセリフなんですが、、。

敵に捕まったシラハタ先輩とクラタ。
傷を負い、病院で治療を受けているユウタ。
シラハタ先輩が言う。
シラハタ「ユウタ君は動ける状態じゃないんだ!」
痺れを切らした敵。
ピンチになる2人。
颯爽と現れるユウタ。
シラハタ先輩が言う。
シラハタ「遅いよ...」

遅いよじゃないやい!!
数分前までユウタ君の身をいたわってた気持ち、駆けつけた途端に失くしとるやんけ。「君...身体はもう大丈夫なのか...?」くらい言っとけーい。ってなりました。
このシーンのこのセリフ聞いたとき、普通に引いちゃった、笑。一気に心遠のいちゃったんだ。
正義感のある主人公との対比として《情けないキャラクター》でなくちゃいけないのだろうけど、度を超えると心離れちゃうんだねって。セリフひとつだけで何をそんなと思う人もいるかもしれないけど、言葉って結構重いんだ。

その点を除けば全体的にはすげー面白かったですし、アクション(特にラストバトル)もやられ役の方々が上手いのもあってすこぶる熱かったですし、楽しめました!!

あと個人的ベストキャラクターは赤青3Dメガネの彼ね。
「飛び出して見えるぜぇ〜」
アホそうでめっちゃ好き。

あー、ただ。。
シラハタ先輩特製パスタ(※不味い)を食べてリアクションするクラタは見たかったなぁ〜って、笑。
(尺の都合かな...)

あとシラハタ先輩はもう担当編集者変えよう。。





んじゃ次は『帰ってきた』の感想を。

(※とその前に。僕は白石監督の『コワすぎ!』シリーズの大ファンです。工藤Dの破天荒っぷりが大好きなのです。せやから大迫さんの出てはる今作は無条件で「大傑作!」と言ってしまう可能性がございます。あらかじめご了承ください)

そいじゃあらためて感想を。

、、、、


大!!傑!!作!!!!ッだ!!!!!!!!
(※ほらね)

いや、ストーリー凝ってて面白いし大迫さんの演じるキャラクターめっちゃ親近感わくしカメ止めの大沢さんもおるし悪の組織はホワイト企業で草やしカメレオールさん重要ポジションやったし序章と所々でリンクしとる世界観に脱帽やしマーくん呼びおもろすぎるし連続バク転カッケェし、最高かよ!
なにが恐ろしいって今作、1週間で撮影してその2週間後に劇場上映してるって点よな。なにその超過密スケジュール。そんでこんなに面白いって、、何??!改造人間軍団よりよっぽど怖いんやが。。

その改造人間軍団やけど、ボディスナッチャー感があってすげー良かったっす。暗い路地の真ん中で街灯に照らされるカメレオールさんシンプル恐怖でした。あと、ノーモーションでの突きで人がぶっ飛ぶシーンが『アイアムアヒーロー』での有村架純さんの猫パンチ思い出してひとり「うぉぉぉッ!!!!」てなってました、笑。

今作の個人的ベストキャラクターはまーくんかな、笑。
自分で自分のこと「まーくんです」って彼女のお父さんに自己紹介するのだいぶ狂ってて好き。そのあとの「お父さんバイバーイ」も相当狂ってていい。キャラクターとしてすげー立ってる。

アクションだけで言えば前作のが力入ってたけど、ストーリーとか会話の面白さとか、そういった点ではパワーアップしてたように感じましたね!大迫さんの標準的おじさん感も観客と相性がいいように思いましたし、主人公としての成長も見られてスカッとするお話でした!


いやぁー、、楽しかったっす。
肩コリ吹っ飛びました、笑。
機会のある方、是非観に行ってみてください!!
では!

【Digression】
家遠いからって舞台挨拶見ずに出ちゃったのが唯一心残り。