Gena

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯のGenaのレビュー・感想・評価

3.0
試写会に招待していただいて行ってきました!

沖縄って外国みたいだと思う。現地の友だちの話を聞いてずっとそう思ってた。

生涯をかけて沖縄の市民のために戦った人。
不屈という言葉がぴったりの姿勢だった。

彼の戦いの相手は、最初は沖縄を統治していたアメリカ軍&高等弁務官が相手で、沖縄が返還されたあとは日本政府になった。

戦争が終わったらすべてが良くなると思っていたら基地とアメリカ軍が残り、反対運動の先頭に立っていたカメジローは目の敵にされる。
カメジローを妨害するために新しい法律が作られ、被選挙権も剥奪されてしまう。

それでも諦めないで戦い続けて、最後はとうとう勝利を勝ち取る。

ようやく返還された沖縄から国会に乗り込むと、本土では時代は変わり、人々の沖縄への関心は薄くなっていた。

相手が変わっても舞台が大きくなっても、カメジローさんの信念は曲がらない。
相手の理屈に飲まれず、思惑を察し、自分の信念を守り通せることがこの人の聡明さだなぁと思った。

カメジローさんが、昔の政治家が今の日本を見たらどう思うんだろう。きっと呆然としちゃうんじゃないだろうか。

与えれるものを喜んでひざまずいて受け取るな。そんなことしていたら犬になってしまう。
人間なら、二本の足で立て!
というようなセリフが耳に残った。
Gena

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