たーぼーん

焼いてはいけない/きのう、平和の夢を見たのたーぼーんのレビュー・感想・評価

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わずか100分とは思えない程、分厚く心を動かされ続けた話だった。35年の時の流れを観ているこちらも真正面から受け止めざるを得なく、ろくに知らぬ相手に対しまるで遠い昔好きになった者の事の様に思い悩んでしまう。
ましてや主人公は殺し合う敵側に対する気持ちであり、SF的ミラクルさと共になぜこんなに共感出来る人がカタキなのかという「大いなる幻影」的虚しさが混ざりこれこそ映画なのだなという苦くも興奮の一作である。