ボーイズ・オン・ザ・ラン
〈ピュアでまっすぐな青年コウタは七夕の昼下がり、中学時代の「女神」あーちゃんと再会する。ふたりは一年に一度、毎年の七夕に会う約束を交わした。〉
主人公コウタの性格「清廉潔白」は、役を演じている時点で矛盾が生まれて嘘くささが出てしまう難しい役。そこを超えれる主演を持ってこれるかどうかで出来が決まる作品なのかなと思いました。
なにか大きな見せ場があるわけでもなく、細かい波が断続的に来るようなお話のため終盤の推進力は弱かったかなと感じました。
このあたりはTVドラマをメインでやってきた監督あるあるてことなんですかね。
というわけで結果として、僕は乗れませんでした。
取材でもみんな言ってるし主演の古舘さんはきっとコウタくんに近い方なんだろうけども、やっぱり嘘くささが強くて肌に合わなかったです。
それに比べて脇を固める新人女優さんたちは揃いも揃って実力者。
いまをときめく、そしてこれからを彩る女性たちの演技アンサンブルはそれだけで見る価値ありでした。
なんなら『愛がなんだ』でおなじみ岸井ゆきのさんのドSっぷりがもうほんと素晴らしかったです。ありがとうございます。