ShojiIkura

いちごの唄のShojiIkuraのレビュー・感想・評価

いちごの唄(2019年製作の映画)
3.4
 主人公コウタは、軽度の遅れがある人かな…。冷凍食品工場でパートさんや外国人と働いていること、親兄弟の過剰な褒め方、クラスの他の子(あ~ちゃん含む)からの印象に残らなさなど、そんな感じがする。そして、いちご園は児童養護施設なんだろうな。
 軽度の知的障がいの人の純朴さや、児童養護施設出身者の心の傷つきが物語のベースとなっていて、パンクの生きづらさ、ストレートさと被ってくる。まあ、実際には人はそんなに単純じゃない。ここはファータジーとして夢を見たい。
 基本出てくる人は、パートのおばちゃんもフィリピン人も、流行らないラーメン屋(峯田氏本人)も、被災者も、園長も、弟の彼女も、みんないい人ばかり。出来ればあ~ちゃんの彼氏(?)もいい人エピソードがほしいくらい、優しい世界に癒される。
 僕たちもどこか、主人公のように優しくまっすぐに生きていれば、ポジティブなエネルギーを生み出して癒される、と信じたいのだろう。そういういい意味で、これはファンタジーなんだと思った。
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