BROOK

峠 最後のサムライのBROOKのレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
3.5
鑑賞日:2022年6月18日
パンフレット:900円


武士の命を使う時――!


2018年にクランクアップして、コロナで公開延期の末、ようやく2022年6月公開となりました。
寝かせに寝かせていた作品ですね(苦笑)

河合継之助はテレビドラマの時代劇でも描かれていたけど、そこまで興味は無く…
今回は劇場で何回も予告編を観ていたので、興味が湧いたので鑑賞した次第。

河合を演じた役所さんの演技はやはり素晴らしいものがありました♪
妻のおすが演じた松さんも凛としていて良かったなぁ。
他、豪華な脇役陣にも注目して欲しいところ。


映画は、徳川慶喜が政権を朝廷に返上すると家臣たちに伝えるシーンから始まります。

大政奉還。

日本は西軍と東軍に分かれ、激しい戦いとなっていた。
小藩の長岡藩は西軍、東軍のどちらにも属さない中立を目指す。

だが、和平を願って臨んだ談判は決裂し、長岡藩は西軍と戦うことになるのだった…。


徳川慶喜が政権を朝廷に返上してからの展開は、散々描かれてきたので、大まかな流れは把握出来ているものの、今作は長岡藩の河合継之助に焦点を当てた物語なので、その部分はあまり知らなかったので、いろいろと勉強になりました。

というか、長岡藩もいろいろと大変だったんだねぇ…と、ありきたりな感想しか思い浮かばず、すみません(汗)


ただ、どうしても負ける側を応援したくなるので、こういった時代劇は非常に自分好みでした♪

どうやったら領民が苦しまずに暮らせるのか…
河合はそれだけを考えて行動を起こしていたが、時代の流れには逆らえず。

河合の話す言葉のひとつひとつが現代でも通じる感じがしました。


やはりこういうのは、この時代の後の人たちがどちらが正しかったのかを考えるという感じかなぁ…。
大河ドラマ「新選組!」でも土方がそんなことを言っていたような。


そうそう、風景の切り取り方も素晴らしく、加古さんの音楽も良かったです。

調べれば結末は分かってしまうが、是非とも劇場で鑑賞して欲しいですね。
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