まるまる

バスターのバラードのまるまるのレビュー・感想・評価

バスターのバラード(2018年製作の映画)
4.0
うわぁぁぁぁ…
面白かったー…orz
なるほど、野蛮で無法な未開の地で生きるってこういうことだよなぁと
なんだかいろいろハッとした。

開拓時代の西部劇。
短編6本のオムニバス映画。
出てくる主人公は、ケチな銀行強盗とか旅芸人とか孤独な老金鉱探しとか、映画の主役を張るには「どうなんだ?」って人達ばかりですが、そのあたりがウェスタン映画総体のスピンオフって感じで面白かったです。


コーエン兄弟の映画は、爺さんが孫子に語る物語とか、どこぞの父つぁんのホラ話って風情が好きです。
この映画も、昨今の、表現であったり、伏線だったり、展開やセリフや舞台設定だったりが微に入り細に入るような凝った映画ではないですが、どこか人の語る物語然とした、鷹揚で含蓄のあるストーリーと、草の一本一本まで映し撮り、空気までもが匂ってきそうな現代の映像が加わって、なんともはぁウィスキー片手に、人について考えたり、時代に想いを飛ばしてみたり、自分を振り返ったりして、じっくり観ていたくなる映画でした。


3話目…
特に3話目が…
こんな話誰かが始めたら「そんな話は止めろよな」とか言いながら、その実じっと聞き耳立てて聞き入っちゃうな、これは…

全話面白かったですw
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