シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

バスターのバラードのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

バスターのバラード(2018年製作の映画)
4.2
コーエン兄弟のNetflix配信映画。
これぞ映画!と言う深みのある西部劇ストーリーがオムニバス形式で六本も観られます。
流しの歌手で早撃ちの「ガンスリンガー」(こんな音楽セッション観たことない!)、孤立した荒野の銀行を襲う「銀行強盗」(人間万事塞翁が馬。ってか銀行の親父が必見…)、四肢の無い「旅芸人」(話芸の格調と深みが凄いです。あと、リーアム・ニーソンの最後の微笑み…)、「金を採掘に来た」老人(生き汚さ万歳!)、「新天地オレゴンを目指す開拓団」の未婚の娘(これは金採掘の話の反対だわな)、頭上の荷物について不気味な会話を巡らす二人組「賞金稼ぎ」と同乗者の「乗合馬車」での会話劇(おばさんの表情演技とか凄い)
上記のカギ括弧内のような、西部劇定番の題材をこれでもかと盛り込み網羅しつつ、それでいて独創的というほかないストーリーを展開しており、良質の短編小説やショートショートを読まされたような、オチの切れ味や余韻が素晴らしいのです。
Netflixと契約していれば是非視聴を。なんならNetflixにこの為だけに入ってもいいぐらいでは?(笑) 他にも「マイヤーウイッツ家の人々」のような佳作もありますしね(回し者でも中の人でもないけれど(笑))