ちゃんむら

華氏 119のちゃんむらのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
3.5
「トランプが良いか悪いか?」は、GNH面?GDP面?どの面で判断を下すか議論のフィールドを細分化して考えないといけないし、かつ6つの帽子思考法のように人の叡智を使って、多角的に議論しなければらない難しい問題と思います。(6つの帽子は下で説明します。)
内容的には感情的な赤い帽子が強かったので、映画自体はあまり好きにはなれなかったです。

ただ一つ、トランプが人を扇動して国民を争わせて、国家の分断を招くことは間違いない事実とは感じました。
そして国民が争うことに不安を感じる一方で、彼の内心には「変革には争いがあって当然。時代が俺を評価する。」と、堂々としてそうなところが不敵で、リスクフルと感じました。
PDCAサイクルを回すかのように、トライアンドエラーを繰り返す、根っからのビジネスマンの彼を信じていいのか駄目なのか…

(私の好きなエドワードデノボの6つの帽子思考法)※以下引用です。
白い帽子:事実や数字、データに立ち戻り、中立的な立場で発想します。
赤い帽子:感情的視点から発想します。一般的に議論の場で論拠のないひらめきや感情、気持ちは敬遠されがちですが、赤の帽子をかぶっているときは安心して感情的視点から発想することができます。
黒い帽子:批判的、消極的にアイデアを評価し注意を促します。最も重要な帽子の一つで、ネガティブな態度を表すものではありません。アイデアが事実に反する点や、方策と一致しない点について指摘します。
黄色い帽子:提案されたアイデアが成功する理由や利益を生む理由について、ポジティブに明るい結末を念頭に置いて発想します。
緑の帽子:好奇心を広げ、さまざまな選択肢をクリエイティブに発想します。
青い帽子:場を俯瞰し、各視点がバランスよく対話に反映されているか冷静に判断します。青い帽子をかぶりながら、「そろそろ緑色の帽子の意見が必要ですね」などと促します。