Kyota

華氏 119のKyotaのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
4.5
軽い気持ちで観に行ったマイケル・ムーアによる反トランプさん映画…と思いきや、どんなホラー映画、サスペンス映画よりもはるかに恐ろしい映画だった。何が恐ろしいって、あらゆる欲にかられた権力者ども。弱者視点から観ると、これほど恐ろしい奴らいない。これフィクションの映画だよね?せめてフィクションであってくれ…と願いたくなるくらいの恐ろしい現実を、映画を通じて目の当たりにした感じ。

特にこの映画で初めて知ったミシガン州フリント市の一件。この映画で描かれていたことが本当にほんとだとしたら、悪夢そのもの。映画によると、市単位で行われていた権力者達の悪事を見習い、それを国単位で実行としようとしているのがトランプ…ということらしいが果たして…!?

ただ、この映画、反トランプというところばかりにスポットを当てているのではなく、野党である民主党内のグダグダっぷりや、ひいては、多少まともだと思っていたオバマ元大統領のヘタレさ具合も映し出されていたので、このようなことがあったんだなと知ることができてこの映画の鑑賞は多いに意義があった。

とにかくどこの国でも政治家と呼ばれる人達は本当に恐ろしい。平気で嘘をつくし、税金をムダに好き放題使うし、弱い者に対しては徹底的に弱い者いぢめするし。

5:9:4
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