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華氏 119のようのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
4.0
トランプ批判というより、トランプを大統領にさせたことも含めて、問題を抱えているアメリカ社会を批判したドキュメンタリー。
共和党だけでなく、オバマを含めて民主党にも批判の矛先を向けている。フェアさというより、それだけ危機意識の大きさの表れなのかなと。
茶化した軽いトーンなど含めて、あえて意図的な演出や編集。いろんな映像をコラージュしたような作り。ボリューム多い。

観ながら気が滅入る。知らなかったこともあって、これが強大な先進国の姿だろうかと。
監督の出身地でもあるミシガン州フリント市の水質汚染問題は、トランプの件の次にウエイトを占めている。出来事としてもショッキングだし、そこを来訪したオバマでさえそうだったのかと。
同市での通知なしの軍事訓練はひどいな。
「アメリカといえば」とも言える銃の問題も。
銃乱射事件に端を発した十代の人たちの行動には希望を感じる。

が、その希望だけでもダメなのだと突きつけてくる終盤。
「そこまではひどくならない」「なんとかコントロールできる」などと安易に思ってはいけないのかもしれない。
他国だからと他人事とも言えないような気にもなる。