せりな

ベル・カント とらわれのアリアのせりなのレビュー・感想・評価

3.0
テロリストにも感情移入できるし、いい話ではあるんだけど脚本が微妙な感じがしてしまった。展開の仕方が、ラストシーンに繋げる為のエピソードと感じさせてしまうのが勿体ない。テロリストとの緊迫感を描いた作品ではないから、映像でメリハリつけるのは難しいのかも知れないけど。
実際の事件を取り入れてはいるけど実話ではないので、工夫が欲しかったな。
歌唱シーンはジュリアン・ムーアは歌っている雰囲気とか出すのは上手いんだけど、声のトーンに違和感を感じてしまって私には合わなかった。
吹替の人の歌声は素晴らしいんだけど…
良かったところは加瀬亮!
多言語を操りながら自然な演技をしていて素晴らしかった。
通訳する際に何語でも大丈夫ですよとか言ってみたい。
渡辺謙は相変わらずチャーミング。
テロリストを完全な悪と表現せずに、その裏側にも光りを当てていたり、政治に対する批判が込められている点は良かったと思う。
小説の方が面白いのかな?
せりな

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