舞台は19世紀のウィーン。天才魔術師が、恋に落ちた公爵令嬢をイリュージョンを駆使して寝取る話。身分違いの恋というオールドファッションなラブロマンスですが、奇術で恋敵をだまくらかすあたりがとても新鮮。監督は「リミットレス」のニール・バーガー、主演は口髭をたくわえたエドワード・ノートン。
所有欲の激しい疑心暗鬼な金持ちという、描いたような人間が悪役。タイタニックとかに出てきそうなほど典型的な悪役タイプですが、キャラが立ってて良かった。絶対最後に恋人寝取られるタイプの人だ!って皆んな思うやつ。もちろんきっちり寝取られますが。
ラブロマンスは苦手だなあと思いながら見てたら、途中から予想外の展開に。予想してたよりかなり楽しめた。ストーリー自体がマジックになってるの良いですねえ。ただ「グランドイリュージョン」や「プレステージ」みたいにド派手なマジックを期待して見ると肩透かし喰らっちゃうかも。そこは注意ですね。
あと画面がセピア調の色彩なの美しかった...好き。