キャストはなかなか良いです。エドワード・ノートンは言うに及ばず、ジェシカ・ビールは品があって貴族の娘は適役。ルーファス・シーウェルは冷酷な男を演じさせるとハマるし、ポール・ジアマッティは相変わらずいい仕事してます。
19世紀末のウィーンという舞台も魅力的だし、映像の雰囲気もよいです。ただ舞台で披露されるアイゼンハイムが披露するイリュージョンがただのCGなのがちょっと残念な感じがあります(種明かしないしね)。
ラストも好みが分かれるとこかも。主人公が最後に仕掛けた大イリュージョンという点では見事な幕引きですが、トリックがどうも…(あれは「ロミオとジュリエット」へのオマージュですかねぇ)。最初から徹底してイヤな奴だった皇太子もあれじゃぁあまりに可哀想。