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玉城ティナは夢想するのおみののレビュー・感想・評価

玉城ティナは夢想する(2017年製作の映画)
4.5
だからって玉城ティナが「後戻りできなく輝く」のはA子の声のせいでもなくA子の声のためでもなく。声はただ迫ってくる。A子の声は、それが玉城ティナにとってのポジティブとかネガティブとか何らかの力に変換されるようなことを目的とせずにただA子のその心からのものとして玉城ティナに知覚されたとき、玉城ティナにとって何らかの力になってしまう。道具でない、レトリックでない、声。それぞれで存在しきる存在としてそれぞれがただ知覚されること、たぶんそれが、もう存在してしまっているある存在に対する態度のうちで〈冒涜〉から最も遠い。
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