らもちー

ジョーカーのらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーに対して期待したほど面白いと思わなかった。バッドマンを全く見たことがない状態で見たせいもある気がするけど。
映像が綺麗でかっこよくて印象的(特に階段で踊るシーン、車内でピエロが乱闘するシーン、ラストのパトカーの上でジョーカーが笑顔を作るシーン)。何となくMVを見ているような気分になった。
ジョーカー役の人の演技がとにかく凄かった。


不景気で人々の鬱憤が溜まり治安の悪化した街が舞台。男性がピエロのメイクをしている場面から始まる。彼の名前はアーサー、要介護の母親と二人暮らし。神経の病気を患ってるアーサーは自分の意思とは関係なく大声で笑ってしまうことがある。ストレスを感じた時にそれが発生してしまう模様。その病気のせいもあり彼は人々から見下され馬鹿にされ時には暴力を受けたりと不遇な目に遭っていた。彼は人を笑わせるコメディアンに憧れていた。


ある日暴力を受けたアーサーに同僚が護身用として拳銃をプレゼントする。別な日、ピエロの仕事で小児病棟に行ったがそこに例の拳銃を持参しており子供たちの前で誤ってその拳銃を落としてまう。職場にバレて即クビ。貧困に喘いでいたアーサーは絶望帰り道に電車内でチンピラ3人に絡まれ思わず発砲、射殺。貧困に喘ぐアーサーの家では母親がいつも頼りにしてる男性に宛てた手紙を書いていた。アーサーはそれを1人で勝手に読んでしまう。それは市長に宛てた手紙で、アーサーが市長の息子である旨が書いてあり衝撃を受ける。そこで愛情に飢えていたアーサーは実の父に自分を認め抱きしめてもらうために市長に会いに行くが、市長からそれは全部母親の妄想でアーサーは養子に過ぎず自分は父親でも何でもないと告げられる。ここでも笑いの発作を起こしてしまい殴られる。アーサーの笑顔はいつも人を不快にするのだった。母親は容態が悪化し入院。好きな子には相手にされず妄想的になる。自分の出生を調べると養子であり実の両親は不明、育ての母親の恋人から虐待され育児放棄されていたことや、母親の精神疾患を知る。


絶望の縁に立ったアーサーは母親を殺害。このときはアーサーの中で人生は悲劇から喜劇に変わった。この頃世の中ではアーサーが起こした地下鉄の事件が貧困層から支持されていた。ある日コメディー番組から出演依頼を受ける。出演したアーサーはジョーカーを名乗りこれまでの不遇を吐露、地下鉄殺人事件の犯人が自分である旨を告白、そしてその生放送番組で自分の病気を笑いものにしようとしたテレビの人気司会者を射殺。その生放送が起爆剤となり世の中は暴徒で溢れピエロのお面を付けた信者がどんちゃん騒ぎを起こしていた。


警察に連行される最中、ジョーカーは信者達に担ぎあげられる。
ラストは精神病院で自分のジョークは誰にも理解できないという旨を話し面談を担当していた医師を殺害(はっきり示されてはいない)、病院の奥へと消える。
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