このレビューはネタバレを含みます
作品の完成度はとても高いんだと思う。
けど、ずっと暗くて救われなくて、貧困で蔑まれて不幸の連鎖ばかりで。
彼がすることよりも、されてることの方がよっぽど辛くて残酷なんだよな。一人で背負える不幸ではない。
もし自分が、たった一人味方であろうはずの母親にまで裏切られていることに気付き、天涯孤独になってしまったら・・・ちょっと想像するだけで絶望する。生きる気力が1ミリも湧かないだろう。
彼は結局自分の苦悩を暴力でぶつけるしかなく、だからこういう無敵の人を作り出さない為にも福祉って大事なんだなと思わせられた。
だいぶ前に『ダークナイト』を見て、面白かったのでこの作品も観たかった。
が、とても娯楽として観られなくて、もっと気分が落ち着いてる時に観るべきだったなと思った。
2024